「分かってる、アウルム。」慶太郎は彼女を見つめ、決意を固めた目で言った。「でも、僕たちがここで倒れたら全てが終わる…！」
「そうじゃ…しかし、妾の力だけでは限界がある…」アウルムは一瞬迷いながらも、次の瞬間には決断していた。「慶太郎、妾のエネルギーをお主に融合させるのじゃ。」
「融合…？どういうことだ？」慶太郎は驚いて聞き返した。
「妾の全ての力をお主に託すことで、お主のスキルを限界を超えて強化できる。」アウルムは真剣な表情で説明する。「これが妾にできる最後の手段じゃ。」
「アウルム…君の力を僕に？」慶太郎は一瞬ためらったが、すぐに決意を固めた。「分かった。君がそうしてくれるなら、僕は全力で戦う。」
「そうじゃ、それで良い。」アウルムは頷き、彼の手を握った。「妾の力を、お主に託すぞ…！」
