プロローグ
普通の高校生、マサトはある日、見かけた小さなカエルを助ける。そのカエルは、道路で倒れていて、車に轢かれそうになっていた。マサトは慌てて駆け寄り、カエルを手に取ると、それは青く光った。突然、カエルの姿が変わり、古代の衣装をまとった小さな老人になった。
「ありがとう、若者。君のおかげで命拾いしたよ。」老人は微笑んだ。「そのお礼に、特別な力を授けよう。」
驚くマサトに向かって老人は手を振ると、マサト全身が一瞬、青く光った。そして、マサトの姿が突然消えた。驚いた彼は、鏡を見ると、確かに自分の姿が見えない。
「これは何ですか!?」マサトは驚きの声を上げる。
老人はにっこりと笑った。「これは見えない力だよ。君の意思で姿を消すことができる。」
「でも、なんで僕に?」
「君が私を助けたからさ。しかし、この力は人々を助けるために使うんだよ。それを忘れないでほしい。」老人は再びカエルの姿に戻り、静かに去って行った。
マサトは驚きと戸惑いの中で、その力を試してみる。自分の意思で姿を消し、また現れる。これは本当に特別な力だ。そして、マサトは決意する。この力を使って、人々を助け、街のヒーローになることを。
彼の新たな日常が、そこから始まった。
インビジブル・レスキュー
マサトは、新たに得た能力を使いこなすために、日々練習を重ねていた。それから数日後、彼は街で起こった銀行強盗事件に遭遇する。マサトは迷うことなく、自分の能力を使って犯人たちを無力化しようと決意する。
彼は静かに姿を消し、銀行内へ忍び込む。犯人たちは驚き、周りを見渡すが、何も見えない。その間にマサトは、犯人たちの銃をそっと奪い、人質を安全な場所へ移動させる。
そのとき、突然、彼のクラスメートのユミが現場にやって来る。彼女は好奇心旺盛で、事件の一部始終を見たがったのだ。しかし、そのせいで彼女自身が犯人たちの目を引いてしまい、ピンチに。
マサトはユミを助けるために、彼女のバッグをこっそりと持ち上げ、そのまま遠くへ投げる。犯人たちはバッグが飛んでいくのを見て驚き、その間にユミは逃げ出す。
「なんだったのかな?」ユミは首を傾げる。「まるで、見えない誰かが助けてくれたみたいだけど…」
そして、その後すぐに警察が駆けつけ、無力化された犯人たちは逮捕される。マサトは遠くから見守り、一安心する。しかし、彼の新たな活動は、これからが本番だった。