あやしい探偵社 – 第2話

第1話 第2話 最終話

宇宙人からのSOS!?

「あやしい探偵社」のトモヤは、次から次へと舞い込む依頼を変わった解決方法でこなしていた。その依頼内容も多種多様で、恋愛問題から宝探しまで、幅広い悩みが寄せられていた。

そんなある日、トモヤのもとにまた新たな依頼が舞い込む。依頼人は、いかにもオタクといった風貌の男性、ユウジだった。彼が悩んでいたのは、夜空に浮かぶ星々に向けたメッセージの送り方についてだった。ユウジは宇宙人にメッセージを送りたいという不思議な依頼をトモヤに頼んだ。

トモヤはユウジの情熱に感じ入りつつも、少々困惑した表情を見せた。「それはなかなか難しい依頼だな。だが、試す価値はあるだろう。」そしてトモヤが用意したのは、ラジオ局に出演するというまさかの提案だった。



トモヤとユウジは地元のラジオ局に出向き、ユウジが作成したメッセージを地球を越えて宇宙へ放送するための交渉を始める。最初は戸惑っていたラジオ局のスタッフも、ユウジの熱意とトモヤの交渉術により、特別に番組内でメッセージの放送を許可した。

そして番組の日がやってきた。ユウジはラジオスタジオでドキドキしながら自身のメッセージを読み上げた。「このメッセージが誰かのもとに届きますように…」ユウジのメッセージは、星空を見上げる人々だけでなく、地球を越えて宇宙へと飛んでいった。

放送後、ユウジはトモヤに感謝の言葉を述べた。「僕の願いを叶えてくれて、ありがとう。宇宙人から返事が来るかどうかは分からないけど、メッセージを送れただけでも満足だよ。」

トモヤはにっこりと微笑み、「お前のメッセージが誰かの心に届くことを願っているよ。」そう言って、「あやしい探偵社」のオフィスへと戻っていった。再び新たな依頼が舞い込むことを待ちながら。

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