怨念の回廊 – 後編

前編 後編

神主から受け取った祓いの方法を頭に焼き付け、昭二は再びこの怨念の回廊、古い家へと足を運びました。神主の言葉には不安が混ざっていましたが、昭二はこれが唯一の解決策だと信じて疑いませんでした。彼は地下室の祭壇に立ち向かう準備を始め、祓いの儀式を開始しました。

儀式が始まると、家全体が震え始め、昭二が感じていた超自然的な現象が一段と強まりました。子供の笑い声や足音、泣き声が増し、家中からは悲鳴がこだまし、昭二の耳を突き刺すように響きました。昭二は恐怖で体が震えましたが、神主の警告を思い出し、それが怨念が昭二に対する攻撃を強める兆候であることを理解しました。

この中で、昭二は祓いの儀式を進め、家の中の怨念に立ち向かいました。儀式を進めるにつれて、家の中の怨念が一層強くなり、昭二に向かって猛攻撃を開始しました。昭二は身体を震わせながらも、決して後退せずに儀式を続けました。

そして、儀式の最中、昭二は突然、自分の周りに子供たちの霊が現れるのを見ました。彼らは恐怖に震えていましたが、昭二が彼らに向かって祓いの言葉を唱えると、少しずつその恐怖が和らぎ始めました。彼らの霊は昭二を見つめ、昭二は彼らが一族によって犠牲にされ、そして失踪した一族の霊もまた昭二の儀式を見守っていることを確信しました。



この過程で、昭二は自分がこの家の怨念を取り除き、消え去った一族と子供たちの霊を安らげるための唯一の希望であることを強く感じました。彼はこれ以上怨念に人々を脅かさせることを許さないと誓いました。そのために、彼は自分自身を全て捧げる覚悟を決めました。

しかし、その時、彼の周りの世界が一変しました。彼が立っていた地下室は消え去り、彼は一族が子供たちを犠牲にする様子を目の当たりにしました。その恐ろしい瞬間を目撃した昭二は、彼自身がその場面に引き込まれ、自分がその子供たちの一人であるかのように感じました。

その時、彼は深い絶望感と同時に、強い憤りを覚えました。彼はこの罪を絶対に許さないと誓い、自分自身がその犠牲者となることで、彼は最後の力を振り絞り、祓いの言葉を唱え続けました。

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