サルベージするサリー

東京の小さな町で、いつも太陽のように輝いているサリー。その笑顔と明るさで、友達を元気づけるのが大好きな彼女。ある日、周りの友達が悩みを抱えていることに気づき、サリーは思いついた。「みんなをサルベージするんだ!」と意気込む。しかし、その計画は思いもよらぬ展開に。

親友のアユミはおしゃれが大好きな女の子。彼女はいつもダイエットに悩んでいて、他の子たちと比べては気にしている。そんなアユミのために、サリーは自宅で「ストレスフリー・スイーツ」パーティを計画した。サリーは真剣に考え、自分が作るスイーツは特別なものになると自信満々だった。しかし、実際に作ってみると、超デカ盛りのスイーツが出来上がってしまう。

当日、アユミが期待に胸を膨らませてサリーの家に来る。サリーは「食べてみて!これが私のサルベージだよ!」と元気よくふるまう。アユミはそのデカ盛りのスイーツを前に驚愕しつつも、つい食べ始める。「うん、美味しい…けど、こんなに食べられない!」目の前に広がるスイーツの山に、アユミの心は「ダイエットなんて無理!また太っちゃう!」と不安になり、次々と食べることができずに、逆にストレスを感じてしまった。

次に、サリーは内気な男の子ショウタに目をつけた。ショウタはいつも周りを気にして話すことができない。サリーは彼に勇気を与えるために、「肝試しに行こう!」と誘った。夏の夜、サリーはショウタをお化け屋敷に連れ込む。お化け屋敷の入り口で、ショウタは不安そうに周りを見つめる。「サリー、僕、行きたくないよ…」とつぶやくが、サリーは無邪気に「大丈夫だよ!冒険するのが楽しいんだから!」と元気づける。

しかし、いざ中に入ると、ショウタは本物のお化けを見て、悲鳴を上げて腰を抜かしてしまった。「あー!お化けがいるよ!」彼の声は響き渡り、周りの人々が注目する。サリーは焦りながらも、ショウタを抱え起こそうとするが、ショウタは動かない。「もう無理だよ、サリー!」と泣き出す。周りの大人たちは「またサリーの仕業か」と笑い、事態は深刻化していく。

サリーのサルベージ計画は次々と裏目に出て、結局は友達たちをさらに追い込む結果に。アユミのダイエットは逆効果となり、ショウタはお化け屋敷での恐怖がトラウマになってしまった。

それでもサリーは元気を失わない。彼女はまだ「友達を救う方法がある!」と信じてやまない。だが、周りの大人たちや友達は「もうサリーに頼らない方がいい」と距離を置くようになっていた。サリーの自由すぎる思考と行動は、彼女自身を救うどころか、逆に他の人たちを傷つけてしまっていたのだ。

そして、ある日、サリーが友達に「次はサルベージ計画の新しいアイデアを思いついた!」と告げると、友達たちは一斉に「もういいから、サリーは一人でやってくれ!」と叫ぶ。サリーはしょんぼりしながらも微笑む。「私はサルベージをあきらめないよ!」と心の中で呟いていた。

その後、サリーは岡山県の「サルベージするサリー」として知られることになる。しかし、それは彼女を笑い者にしただけだった。彼女の計画は見事に失敗し、周りの愛も信頼も失っていく。

それでも、サリーはどこか微笑みを浮かべながら学校へ行くのだった。彼女の自由な心はどこまでも続く。一見無邪気な彼女の行動が引き起こした出来事の数々。しかし、サリー自身はそのことを本当に理解しているのか、ただ笑顔を続ける。笑顔の裏には、友達を本当に救いたい一心が隠れていた。しかし、その結果はただの一人ぼっちの少女の物語へと変わっていくのだ。

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