星空の図書館 – 第3章:砂漠の星

夜がゼフィラに訪れ、星空が輝く中、シラ族の人々は中庭に集まり、試験の儀式を始めた。中央には大きな火が灯され、その周りで村人たちは古代の歌を歌いながら踊っていた。この歌と踊りは、鍵の守護者たちの歴史や伝説を伝えるもので、ルーシーたちはその美しさと力強さに圧倒された。

長老はルーシーたちを前に呼び、試験の内容を説明した。「我々の試験は二つあります。最初の試験は、砂漠の中にある迷宮を通過すること。この迷宮は我々シラ族の先祖が作ったもので、その中には数々の罠や謎が待ち受けています。」

ルーシーと仲間たちは迷宮の入口に立ち、深呼吸をして試験に挑む覚悟を固めた。迷宮は暗く、狭く曲がりくねった道が続いていた。彼らは手をつなぎ、互いに助け合いながら進んでいった。

途中、彼らは巨大な岩の扉や、床が突如消失する場所など、数々の罠に挑戦し、その度に彼らの絆は深まっていった。そして、迷宮の最深部に到達した時、彼らを待っていたのは大きな石碑であった。その石碑には古代の文字で何かが刻まれていた。

ノエルがその文字を読み解き、「これは…」と声を上げた。「鍵を手に入れるための最後の試験のヒントだ。」

石碑の文字には、「真の守護者とは、心の中に愛と勇気を持つ者。その証として、この迷宮を通過した者は、次の試験へと進むことができる。」と書かれていた。

タイトルとURLをコピーしました