序章: 1 2 3 第1章: 1 2 3 4 第2章: 1 2 3 4 第3章: 1
リサたちはジャングルを抜け、ついに火山の麓に到達した。目の前に広がる火山の全貌は圧倒的で、その雄大さと神秘に息を飲んだ。火山の山腹は緑に覆われ、その頂上からはわずかに白い煙が立ち上っていた。
「これが『火山の心』のある場所ね。」リサが感動の声を漏らした。
「本当に壮観だ。自然の力を感じる。」マークが同意した。
カルロスが火山の歴史や伝説について語り始めた。「この火山は古代文明にとって神聖な場所でした。彼らは火山の力を敬い、その中に秘められた力を利用しようとしたのです。伝説によれば、火山の内部には強大な力が眠っていると言われています。」
リサは古代の記録を手に取り、その内容を読み解きながら頷いた。「確かに、古代の記録にもこの火山についての記述が残されています。彼らはこの場所を『生命の源』と呼び、特別な儀式を行っていたようです。」
チームは火山の麓を探索し始めた。そこには古代文明が使っていたと思われる遺跡や施設の跡が点在していた。崩れた石造りの建物や、古びた道が見つかり、その全てが火山の心への道を示す手がかりとなる可能性があった。