モンスターストーン – 第2章: 第1話

「新入りだって?」近くにいた女性メンバーがクスクスと笑いながら小声でつぶやいた。「彼が例のスキル持ちってわけ?」

「まあ、見てみないと分からないさ。」別の男性が応じる。「とにかく、ここに来たからには実力を見せてもらわないと。」

そのやり取りを聞いていた慶太郎は、内心少しプレッシャーを感じた。彼は自分のスキルに自信を持ちつつも、まだ使いこなせていない部分があることを知っていた。しかし、アウルムの力が自分の中にあるという確信はあった。彼はその力を試し、この部隊で役立てることを決意した。

「さあ、早速訓練を始めよう。」信也が口を開き、慶太郎を含む全員を訓練場へと導いた。訓練場は広大な敷地で、様々な障害物や設備が整っており、真剣な表情で訓練を行うメンバーたちの姿が見られた。

「ここでは、君たちに基本的な戦術と怪獣に対する対処法を教える。」信也は冷静な口調で説明を始めた。「まずはスキルの使い方を理解し、どのように怪獣を封じるかを学んでもらう。」

慶太郎は深呼吸をし、訓練に集中することを決めた。最初の訓練セッションでは、基本的な戦闘動作とスキルの使い方が教えられる。アウルムの声が彼の内側から響き、「慶太郎、集中せよ。まずは己の力を感じるのじゃ」と指示を出す。

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