部隊の訓練場に緊急警報が鳴り響いた。新たな怪獣の出現を知らせるアラートが部隊内に緊張感を走らせる。慶太郎はアウルムの声を聞きながら、心を落ち着けるために深呼吸をした。彼にとっては、これが初めての共同作戦であり、失敗が許されないことを感じていた。
「全員、集まれ!」信也の鋭い声が響き渡る。隊員たちは迅速に訓練場に集まり、信也の周囲に円を描くようにして並んだ。彼は手に持ったタブレットを操作しながら、怪獣の位置情報をプロジェクターに映し出した。
「新たな怪獣が北部の山岳地帯に出現した。この怪獣は飛行能力を持ち、移動が速い。我々の任務は、怪獣を封じ込め、その攻撃を防ぐことだ。」信也は隊員たちの顔を見渡しながら、次の指示を出した。「慶太郎、君はスラの力を使って怪獣の動きを封じる役割を担ってもらう。アウルムのスキルで攻撃の隙を作るのが君の使命だ。」
慶太郎は緊張しつつも、信也の指示を真剣に受け止めた。「分かりました、やってみます!」彼は心の中でアウルムに問いかける。「アウルム、どうすればいい?」
「慶太郎、妾の力を使い、風を操るスラのスキルと連携するのじゃ。相手の動きを封じ、攻撃のタイミングを見計らうのだ。」アウルムの声が冷静に響いた。