その時、アウルムが再び彼の内面で話し始めた。「慶太郎、今こそ妾の過去を語る時かもしれぬ。妾が経験したことが、少しでもお主たちの助けになるなら…」
「アウルム、教えてくれ。君の星で何が起こったのか。」慶太郎は真剣に耳を傾けた。
「妾の星は、青い隕石によって滅ぼされたのじゃ。隕石の中には怪獣が潜んでおり、それを操る者たちがいた。彼らは隕石を意図的に送り込み、星のエネルギーを吸い尽くそうとしていた。妾の民はそのことに気づいたが、すでに遅かった…」アウルムの声は悲痛だった。
「地球も同じことをされようとしているのか…」慶太郎は息を呑んだ。「でも、なぜそんなことを?」
「それは…まだ分からぬ。ただ、彼らは星々を滅ぼし、何かを集めているようだった。その目的が何であれ、我々はそれを止めなければならぬ。」アウルムは強い意志を感じさせる声で言った。
「わかった、アウルム。俺たちも諦めない。まずはここから脱出して、情報を持ち帰ろう。」慶太郎は決意を新たにし、スラと共に脱出の方法を模索し始めた。
囚われの中で、彼らの新たな戦いが静かに幕を開けようとしていた。



















