モンスターストーン – 第4章: 第1話

「簡単に言うと、隕石は周囲のエネルギーを集め、それを変換して特定の現象を引き起こす装置のようなものだ。」信也が説明する。「例えば、怪獣の出現やスキルの発現も、このエネルギーの変換によって引き起こされている可能性がある。」

「そうか…つまり、隕石そのものが原因ではなく、その隕石を使っている何者かがいるということだ。」慶太郎は理解した。

「妾の星でも、同じような現象が起こっておった…」アウルムは苦しげに続けた。「青い隕石が降り注ぎ、それに伴って怪獣が出現し、星は破壊されていった。妾たちはその原因を突き止める前に、滅びの運命を迎えてしまったのじゃ。」

「でも、なぜ隕石がそんなに強力なエネルギーを持っているんだ?」慶太郎はさらに疑問を深めた。「そのエネルギーの源は何なのか?」

「その答えもここにあるかもしれない。」信也がデータを指差した。「どうやら、この施設の地下には隠された研究室があるようだ。そこには隕石の力を解析するための設備が残されているらしい。」

「地下に行ってみよう。」慶太郎は決意を固め、仲間たちと共に地下へと向かった。

地下室の扉を開けると、冷たい空気と共に古びた機器が並んでいるのが見えた。中央には、一つの大きなカプセルのような装置があり、その中には小さな青い隕石の破片が封じ込められていた。

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