モンスターストーン – 第5章: 第2話

「慶太郎、大丈夫か?」ラピスが心配そうに声をかけてきた。「最近、元気がないみたいだけど…」

「いや、大丈夫だよ、ラピス。」慶太郎は微笑みを浮かべながら答えた。「ただ…部隊内でのこの状況が気になってるだけさ。何かが変だと思わないか?」

「確かに…」ラピスは少し考え込んで答えた。「最近の作戦失敗は偶然じゃない気がする。でも、仲間を疑うなんて辛いことだね。」

「そうだね。でも、僕たちが生き残るためには真実を見つけ出さないといけない。」慶太郎は少し重い口調で続けた。「アウルム、君は何か感じるものはあるか?」

「妾も違和感を覚えておる。」アウルムが静かに応えた。「お主の周りで不自然な動きが増えておるようじゃ。だが、誰が裏切り者かはまだわからぬ。」

「僕たちで調べてみよう。」慶太郎は決意を新たにした。「仲間を疑うのは辛いけど、このまま何も知らないでいる方がもっと危険だ。」

慶太郎は、部隊内での不審な行動や出来事について注意深く観察を続けた。彼は特定のメンバーの行動が妙に怪しいと感じ始めたが、確かな証拠がないため、まだ決定的な行動には出られなかった。不信感が部隊全体に広がり、メンバーたちの間に微妙な緊張感が漂い始めた。

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