翌日、慶太郎はアウルムの真実を部隊の他のメンバーに共有することにした。彼は、アウルムが自分たちの敵ではなく、共に戦う仲間であることを理解してもらうために話す必要があると考えていた。
「みんな、ちょっと聞いてくれ。」慶太郎が集まった部隊のメンバーたちに向けて話し始めた。「アウルムには、僕たちが知らない過去があったんだ。彼女は滅ぼされた星の王女で、その星は青い隕石によって破壊された…」
部隊のメンバーたちは驚きの表情を浮かべた。誰もがアウルムがただの謎の存在ではないことを知っていたが、その出自がこれほどまでに重いものであるとは思っていなかった。
「ということは、アウルムは私たちの敵なのか？」一人のメンバーが疑問を投げかけた。
「それが問題なんだ。」信也が冷静に答えた。「彼女がこれまで我々と共に戦ってきたのは事実だが、彼女の目的が変わったのか、それともまだ何か隠された意図があるのか…」
アウルムは、慶太郎の精神を通じてその場に意識を投げかけた。「妾はかつて復讐のためにここに来た。しかし、今はお主たちと共に戦う決意を新たにしたのじゃ。地球とその仲間たちを守るために。」
「本当にそう思っているのか？」信也が問いかけた。
