セリアの意識は、夢の世界へと引き込まれていった。彼女の目の前には、青く透き通った海が広がり、その海の底には美しい王宮が現れた。セリアは、その王宮に向かってゆっくりと泳ぎ始めた。
王宮に近づくと、大きな門が現れ、その門の中から、魔法師・ネプチューンが姿を現した。彼は長い髪と髭を持ち、古代のローブを纏っていた。ネプチューンはセリアを見つめ、”アクアリアのプリンセス、セリア…。私のもとに来ることができたのだな。” と、静かな声で言った。
セリアは一礼し、”ネプチューン様、私はアクアリアを救うため、あなたの知識と力を求めています。どうか、私たちを助けてください。”
ネプチューンは深く考え込んでから、”セリアよ、私はかつて、アクアリアを救うための魔法を使ったことがある。しかし、その魔法は強大な力を持つ代わりに、使用する者に大きなリスクをもたらす。本当に、その魔法を学びたいのか？” と尋ねた。
セリアは迷いなく答えた。”はい、私はアクアリアと、そこに住む人々を守るため、どんな困難も乗り越える覚悟があります。”
ネプチューンはセリアの決意を感じ取り、”それならば、私が教えることができる。だが、その前に、あなたの心の中の闇と向き合う必要がある。” と警告した。
セリアは深く息を吸い、ネプチューンの言葉に従った。彼女の心の中には、アクアリアの王位継承のプレッシャーや、故郷を失う恐怖、そして新しい仲間たちに対する信頼や愛情など、多くの感情が渦巻いていた。
ネプチューンは、セリアの心の中の闇や矛盾を解きほぐす手助けをし、彼女が真の自分を受け入れることができるように導いた。そして、セリアが心の平穏を取り戻した時、彼は秘密の魔法の知識を彼女に伝えた。
セリアは、ネプチューンから学んだ魔法の力を感じ取り、彼に深く感謝した。”ネプチューン様、ありがとうございます。私は、この魔法を使って、アクアリアを救います。”
ネプチューンは微笑みながら、”セリアよ、その魔法は、あなたの愛と勇気によって、真の力を発揮する。私は、あなたが正しい道を選ぶことを信じている。”
セリアはネプチューンの言葉を胸に刻み、夢の世界から目を覚ました。彼女の目の前には、リリィとローザンの顔が浮かび上がり、彼らは彼女の無事を喜んでいた。
