海の都のプリンセス:アクアリアの秘密 – 第6章

神殿の扉は重く、古の魔法に守られていた。リリィは魔法の知識を活かして扉の封印を解き、三人は慎重に内部へと進んだ。神殿の中は暗く、時折、神聖な雰囲気を放つ光が差し込んでいた。

神殿の奥へと進むにつれ、セリアたちは多くの試練に直面した。しかし、彼らは互いを信じ、その困難を一つずつ乗り越えていった。

最深部にたどり着くと、彼らの目の前に大きな水晶が浮かび上がった。その水晶は、美しい青色の光を放ち、周りの空間を照らしていた。セリアはその水晶に近づき、手を伸ばした。

その瞬間、強烈な魔法のエネルギーが彼女を包み込み、セリアの意識は遠くの場所へと引き寄せられた。彼女の目の前には、アクアリアの過去の景色や、闇の勢力、そしてダルクスの姿が現れた。彼はかつての裏切りの瞬間や、自らの野望を語りながら、セリアに接近してきた。

セリアはダルクスの言葉に耳を傾けながら、彼の心の中の闇や悲しみを感じ取った。彼はかつて愛したアクアリアを裏切った背後に、深い絶望や孤独があったことを理解した。

その時、セリアの背後から、ローザンとリリィの声が聞こえてきた。彼らはセリアに呼びかけ、彼女を現実に引き戻そうとしていた。

セリアは彼らの声に導かれ、魔法の力を解放し、ダルクスの影響から自らを解き放った。彼女の目の前には再び、水の結晶が浮かび上がり、その光は更に強く輝いていた。

セリアは水の結晶を手に取り、その力を感じ取った。彼女はローザンとリリィに感謝の言葉を伝え、三人は神殿を後にした。

しかし、神殿の外には闇の勢力の兵士たちが待ち構えていた。彼らはセリアたちを捕らえ、ダルクスのもとへと連れ去ろうとした。

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