次に出会ったのは、ガイウスという名の学者である。ガイウスは、王都ラゼルの図書館に勤める、知識豊かな男であった。彼は、王都の消失によって家族を失い、悲しみに暮れながらも、失われた王都の秘密を解き明かそうと研究を重ねていた。エリオットが彼に出会ったのは、古代の遺跡を調べている最中だった。ガイウスは、王都の消失に関連する古い文献を探しており、エリオットの目的が彼の研究に直結していることを知り、仲間に加わることを決意した。
リアナとガイウスという、異なる背景を持つ二人の仲間を得たエリオットは、さらに旅を続ける中で、もう一人の特別な存在に出会う。それは、セラフィナと名付けられた幼い竜の子供だった。彼女は、まだ幼いながらも、竜族特有の強大な魔力を秘めていた。しかし、彼女はその力を完全には制御できずにいた。エリオットたちは、ある深い霧に包まれた谷でセラフィナを見つけ、彼女を危険から守った。セラフィナは、竜族としての自分の運命に悩みながらも、エリオットたちに興味を持ち、彼らの旅に同行することを選んだ。
このようにして、エリオットの旅は新たな仲間たちとともに続いていく。彼らはそれぞれに、自分たちの過去と向き合いながら、共に未来を切り開いていく決意を新たにしていた。それぞれが抱える問題や秘密、そして力は、エリオットの運命を大きく左右していくことになるのであった。
