エルダの守護者たち – 第一章『異世界への導き』 前編

第一章:前編|後編

現代の戦場は、爆音と硝煙に包まれていた。ケンジは部隊の先頭に立ち、銃を構えながら仲間たちを指揮していた。激しい銃撃戦の中、彼の耳には仲間の叫び声と、遠くから聞こえる爆発音が響いていた。敵の攻撃は苛烈を極め、一瞬の油断も許されない状況だ。

「前進だ!敵を押し返せ!」ケンジは声を張り上げ、仲間たちに指示を出す。彼の体は既に幾つかの傷を負っていたが、それでも立ち止まることはできなかった。戦況は厳しく、敵の猛攻に対して応戦するのが精一杯だった。

突然、近くで大きな爆発が起こり、ケンジの視界が白く染まった。彼は反射的に地面に伏せたが、爆風に巻き込まれ、宙を舞った。全身に激しい痛みが走り、意識が遠のいていく中、彼の頭には一つの思いが浮かんでいた。

(ここで死ぬのか…)

その瞬間、ケンジの体は強烈な光に包まれた。彼は意識を失い、次に目を覚ますと、そこは戦場ではなかった。周囲を見渡すと、見知らぬ森が広がっていた。木々の間から差し込む陽光が眩しく、鳥のさえずりが聞こえる。

「ここは…どこだ…?」

ケンジは自分の体を起こし、周囲を見回した。見慣れない景色に混乱しながらも、彼は立ち上がる。全身に痛みが残っていたが、何とか歩ける状態だった。彼は森の中を歩き出し、どこかに人がいるのではないかと期待していた。

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