エディンが警戒しながら剣を低く構え、ミリアに後ろに下がるように促した。しかし、レイナは笑って手を振り、「恐れることはない。私は敵ではない。むしろ、お互いの目的が一致するかもしれない。」
ミリアがエディンの腕を引き、「彼女を信じてみましょう。」と耳打ちすると、エディンはしぶしぶ剣を鞘に収めた。レイナはその様子を見て、少しずつ彼らに近づきながら、自分の過去について語り始めた。
「私はかつてこの森で尊敬される癒し手だった。しかし、ある日、森のバランスを崩す大事件が起こり、それが原因で人々は私を恐れ、迫害を始めたのだ。真実を知る者は誰もおらず、私は逃れる場所もなく、この森に隠れ住むことを余儀なくされた。」
彼女の話に共感を覚えたミリアは、「私たちも厳しい試練を経てここに来ました。レイナさんが私たちの探求に協力してくれるなら、きっと力になれるはずです。」と提案した。
レイナは考え込むようにしばらく沈黙してから、頷いた。「分かった、私もまた外の世界へ出たい。あなたたちと力を合わせ、この森からの脱出を試みよう。」
こうして、ミリア、エディン、そしてレイナは力を合わせることを決意し、森の奥深くに隠された「魔法のキー」を探す旅を続けることになった。彼らはレイナから魔法と植物に関する知識を学び、次第に固い信頼関係を築いていった。そして、森の中にある古い神殿が彼らを待ち受ける次なる目的地となった。
