美咲は恐怖に震えながらも、声の正体を知りたいという気持ちが強まっていた。「その怨霊は、私たちに何を伝えようとしているのでしょうか？」
神主は深い溜息をついた。「それは分かりません。しかし、怨霊が何かを伝えたいと思っていることは確かです。あなた方がその声を聞くことができるのは、何か特別な縁があるのかもしれません」
健一は神主の言葉に深く考え込んだ。「私たちは、その怨霊を解放する方法を見つけたいと思っています。どうすれば良いのでしょうか？」
神主はしばらく考えた後、静かに答えた。「まずは、その怨霊が何に未練を残しているのかを突き止めることです。それが分かれば、成仏させる方法も見えてくるかもしれません」
美咲は決意を固めた表情で言った。「私たちはその怨霊の未練を解き明かしてみせます。そして、成仏させる方法を見つけます」
神主は微笑み、二人にお守りを渡した。「これを持っていなさい。少しでもあなた方の助けになるでしょう。そして、何か進展があれば、いつでもここに来てください」
