翌日、サラはセキュリティチームのリーダーがいるオフィスに匿名の手紙を残すことにした。手紙には盗難計画の詳細が書かれており、発見された場合すぐにでも対応を促す内容となっていた。彼女は誰にも見られないように慎重に手紙をデスクの上に置き、その場を後にした。
セキュリティチームのリーダーがその手紙を発見したのはその日の午後のことだった。彼は内容を確認し、即座に内部調査を指示した。チームは監視カメラの映像を再確認し、セキュリティのシフトログと照らし合わせて、確かに不審なパターンがあることを突き止めた。この情報を基に、彼らはさらなる詳細な調査を進めることに決めた。
サラはこのすべてを遠くから見守っていた。彼女はローランが信頼を寄せてくれたこと、そして彼が無力な状態からでも重大な貢献をしたことに心から感謝していた。彼女自身も、看護師としてだけでなく、一人の正義感強い市民としての役割を果たしたと感じていた。
この一連の出来事が次なる行動へとどう繋がっていくのか、サラとローランにとってこれからが真の試練となるだろう。彼らがどのようにしてさらなる困難に立ち向かい、病院内の不正を暴くことができるのか、その一部始終がこれから明らかになることになる。
