氷の王国の謎 – 第2話

驚きの発見:「古の記憶、氷の下の秘密」

氷の王国へと続く道の途中、エリカたちは平坦な氷原の中に突如として小さな突起を見つけた。最初、それはただの氷の山と思われたが、よく見ると何かが隠されているようだった。ユキコがそっと氷を削ってみると、その下からは明確に作られた石造りの階段が現れた。

「これは…古代の遺跡のようだ。」ユキコの声は驚きと興奮に満ちていた。

階段を下りていくと、そこには巨大な石の扉が立ちはだかっていた。その扉の上部には、太陽と月、星々、そして中央には大きな水晶が彫られていた。この絵柄はまさに氷の王国の伝説に描かれていたものと一致していた。

扉を開くと、中には壮大な石の廊下が続いており、その壁には彫刻や壁画が施されていた。壁画には、人々が祝祭を行う様子や、神々との交流、そして氷の王国の日常が描かれていた。



廊下の最後には、大きな広間が広がっていた。広間の中央には、青白く輝く大きな水晶が置かれていた。その水晶の周りには、氷の中に閉じ込められたままの動植物が無数に存在していた。それらは時間が止まったかのように、永遠の瞬間を刻んでいた。

「これは信じられない…」エリカは息を呑んだ。

「この場所は、かつての文明が存在したことを示している。そして、これらの動植物は数千年以上も前のものである可能性が高い。」ユキコは興奮を隠せなかった。

ニコラスは、「これらの発見が公になれば、人類の歴史や科学の知識が大きく変わるかもしれない。」と付け加えた。

エリカは、祖父がこの場所を探し求めていた理由を理解した。この地下の秘密は、彼らの探検の価値を証明していた。彼女たちは、古代の文明とその時代の生命の秘密を解明するために、更なる調査を続けることを決意した。

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