火山の心 – 第1章: ジャングルへの出発1

序章:  第1章: 1

南米の小さな村に到着したリサたちは、降り立った飛行機のプロペラ音が消えると共に、周囲の静かな雰囲気に包まれた。空港と言っても小さな滑走路が一つあるだけで、周囲は緑豊かなジャングルに囲まれている。リサ、マーク、エミリーの三人はそれぞれ重いバックパックを背負い、興奮と緊張の入り混じった表情で辺りを見回した。

「リサ、ここが僕たちの冒険の出発点だね。」マークが笑顔で言った。

「そうね。ここからが本当の始まりよ。」リサが頷きながら答えた。

村への道は砂利道が続いており、その先には小さな村が広がっていた。村は古代文明の影響が色濃く残る場所で、住民たちは親切だが少し警戒心を抱いているように見えた。古代の遺跡や神殿の一部が村の中に溶け込んでおり、その雰囲気がリサたちを冒険心で満たした。

「この村はまるで時間が止まったかのようね。」エミリーが感嘆の声を漏らした。

「そうだな、まるで古代の時代にタイムスリップしたみたいだ。」マークが同意した。

リサたちは村の中心部にある広場に向かい、そこで待っているカルロスを見つけた。カルロスはジャングルガイドとして長い経験を持ち、村人たちとの信頼関係も深い。