モンスターストーン – 第2章: 第2話

「焦るな。まずは、妾の力をもっと自然に感じることから始めるのじゃ。力を借りるのではなく、共に使う感覚を身につけるのだ。」アウルムの声はいつも以上に優しく響いた。

慶太郎は深呼吸をし、もう一度エネルギーの流れを感じることに集中した。彼の手のひらから再び金色の光が放たれ、今度は少しだけ安定していた。信也はその様子を見て、微かにうなずいた。

「いいぞ、その感覚を忘れるな。そのまま続けろ。」信也は少しだけ厳しさを和らげて言った。「君にはまだ学ぶべきことが多いが、潜在的な力は確かに感じられる。」

慶太郎は信也の指導を受けながら、アウルムの助言も同時に心に刻み込む。彼は二重の指導を受けている感覚に戸惑いながらも、次第にそれが彼にとって有益であることを理解し始めていた。信也の厳しい指導と、アウルムの内なる支えの中で、彼のスキルは少しずつ磨かれていった。

数日が経ち、信也は慶太郎に新しい課題を出した。「次の訓練では、新しいスキルを開発してもらう。君自身の持つ力をさらに引き出し、可能性を試してみるのだ。」

「新しいスキル…?」慶太郎は驚きつつも、興味をそそられた。

「そうだ。君のスキルはまだ完全に引き出されていない。アウルムの力と共に、新しい可能性を模索し、自分だけの技を見つけるんだ。」信也は真剣な目で彼を見つめた。

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