第1話: 都への招待
村の朝が明けると、カイの家に意外な客人が訪れた。都からの使者である。使者は長旅の疲れを感じさせぬ様子で、堂々とした態度でカイに一通の招待状を手渡した。
「カイ様、これは都の貴族からの招待状です。来るべき大祭で、あなたと従魔たちの力を見せていただきたいとのことです。」使者は敬意を込めて言葉を続けた。
カイは招待状を受け取り、少し躊躇した。都市の大祭りというものが、彼にはまだ未知の世界だったからだ。しかし、これが外の世界に彼らの存在を知らせ、使命を広める絶好の機会であることも理解していた。
「私たちのことを都でも知っているのですね…」カイがつぶやくと、使者は微笑んだ。
「はい、あなたと従魔たちの噂は都でも広がっています。多くの者が、その特異な力を目の当たりにしたいと望んでいますよ。」
使者が去った後、カイは村の長老と相談に乗った。長老もこの招待を重要なステップと見なし、参加を勧めた。
「カイ、これは君たちの力を広く世に示す機会だ。勇気を持って飛び込むのだ。ただし、心の準備が必要だぞ。」
