第2話: 祭りの試練
都の広大な広場には、色とりどりの旗と飾りが施され、今日一日が祭りの日であることを人々に告げていた。カイと彼の従魔たちは、この新しい環境に圧倒されながらも、興奮の中に身を投じていた。
カイは従魔たちと共に祭り会場を歩いていると、様々な従魔使いたちとその従魔たちが目に入った。彼らの中には戦闘を目的とした訓練をしている者たちが多く、その光景にカイは心を痛めた。
「どうして彼らは従魔を戦わせるんだろうね、ミコ？」カイが低く呟くと、ミコは静かに頷きながら彼の横に寄り添った。
その時、祭りの主催者が彼らの前に現れ、「カイ様、ご参加ありがとうございます。これから始まる従魔の競技にぜひともご参加ください」と案内した。
競技場には多くの観客が詰めかけており、カイと従魔たちは多くの目に晒された。カイは深呼吸をして、自分たちの番が来るのを待った。
