第12話: 新たな章
ミリア、エディン、レイナが長い冒険の末に現実世界に帰還したとき、彼らはただの司書助手、旅の騎士、追放された魔女ではなく、深い絆と貴重な知識を共有する仲間になっていた。帰還後の彼らの最初の仕事は、書庫で得た魔法の本を図書館に展示することだった。
ミリアが図書館の大ホールで新しい展示の準備をしていると、エディンが彼女の横に立ち、「こんなにも多くの冒険を経て、またここに戻ってくるとはな。」と感慨深げに言った。ミリアは微笑みを返しながら、展示される本一冊一冊に特別な札を付けていた。「それぞれの本が新たな魔法をこの世界に広めることになる。私たちの旅が、ここからまた新しい形で続いていくのね。」
レイナはその様子を見ながら、自分も何か手伝うことはないかと尋ねた。「ミリア、私にできることはない？ これらの本から学んだ魔法の一部でも共有できればと思っているの。」
「もちろんよ、レイナ。君がいてくれると心強いわ。ここにある本たちは、私たち三人の力を象徴しているから、君の知識もぜひ展示に加えたい。」ミリアが答えると、三人で力を合わせて展示を整えた。
