エレメンタルの紋章 – 第2章 後編

「私たちはサンダーマウンテンに向かっている旅の者です。あなたはこの鍛冶場の主人ですか?」リオが尋ねた。

「そうだ、俺の名前はトール。この鍛冶場で武器や防具を作っている。ところで、お前たちが持っているその紋章、どこで手に入れたんだ?」トールが興味津々でリオの紋章を指差した。

リオはエレメンタルの紋章を手に入れた経緯を簡単に説明した。トールはその話を聞き、しばらく考え込んだ後、頷いた。「なるほど、エレメンタルの力を持つ者か。面白い、俺の技術をお前たちのために使ってやろう。ただし、条件がある」

「条件?」カイが疑問を持って尋ねた。

「そうだ。俺の信頼を得るために、試練を受けてもらう。その試練に合格すれば、俺の力を貸してやる」とトールが答えた。

「わかりました。どんな試練でも受けます」とリオは力強く答えた。

トールはリオたちを鍛冶場の奥へと案内した。そこには古い石の台座があり、その上には巨大な金床が置かれていた。

「この試練は地のエレメントを制御する力を試すものだ。お前がこの金床を使って、地のエレメントの力を引き出し、制御できるかどうかを見せてもらう」とトールが説明した。

リオは台座の前に立ち、深く息を吸い込んだ。彼は地のエレメントの力を感じ取ろうと集中した。次第に大地のエネルギーが彼の体を通じて流れ始め、リオはその力を引き出す方法を見つけた。

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