第2話: 真剣な対応
カズキは警察署の硬い椅子に座り、手に汗を握りながら待っていた。アユミからの手紙を握りしめているその手は、震えもせずただ静かに時間が過ぎるのを待っていた。窓の外では、都市の喧騒が遠く感じられる。ようやく名前を呼ばれ、彼は立ち上がり、若い警察官の前に座った。
「どういった内容の手紙ですか?」警察官は淡々とした口調で尋ねる。
「友人からです。彼女が何者かに囚われていると書いてあるんです。でも、具体的な場所も何も書かれていません。」カズキは手紙を差し出しながら答えた。
警察官は手紙を手に取り、眉をひそめながら読んだ。「これだけでは、どうにも手がかりが不足していますね。現在の住所はわかりますか?」
「いえ、わからないんです。連絡も取れないし、ここに来る前にアユミの最後の住所を訪ねたんですが、もうそこには住んでいないと…」
「では、彼女と最後に連絡が取れたのはいつですか?」
「もう何年も前です。」
警察官はため息をつき、カズキに向かって真剣な表情で言った。「この情報では、正直なところ行方不明人としての扱いも難しいですね。もし何か新たな情報が入りましたら、またご連絡ください。」
カズキはがっかりしながら警察署を後にした。助けを求めるアユミの声が彼の頭の中で響き渡る。自分だけが彼女を助け出せるという重圧を感じつつ、彼は次の手がかりを求めて大学の友人たちに連絡を取ることに決めた。
友人の一人、タクヤはカフェでカズキを待っていた。タクヤもまたデザイナーとして活躍しており、久しぶりの再会には心からの笑顔があった。


















