二人は声が聞こえる方向に進み続けたが、まるで声が家中を移動しているかのようだった。健一は懐中電灯を手に取り、再び家中を調べることにした。美咲は彼の後ろをついて行き、心細げに周囲を見渡した。
「健一、このままじゃ私たちもおかしくなってしまうわ。何か方法を考えなきゃ…」
「そうだな。でも、まずはこの声の正体を突き止めることが先決だ」
健一はリビングルームからキッチンへと向かい、再び家の中を細かく調べ始めた。囁き声は次第に大きくなり、まるで二人に何かを伝えようとしているかのようだった。
「助けて…ここから出して…」
声は次第に悲痛な響きを帯びてきた。健一は恐怖と好奇心に駆られながらも、声の主を見つける決意を固めた。
「誰かいるのか?出てきてくれ!」健一は声を張り上げたが、返事はなかった。
「この声、どうして私たちだけに聞こえるの?」美咲は震えながら言った。
「分からない。でも、何かがこの家に囚われているのは間違いない…」
二人は再び2階へ向かい、寝室や屋根裏部屋を調べた。屋根裏部屋は相変わらず埃っぽく、古い家具や段ボール箱が乱雑に置かれていた。健一は箱を一つ一つ開けながら、何か手がかりになるものを探した。



















