夜の囁き – 第3章: 2

美咲も続けた。「私たちはその霊を解放したいと思っています。どうすればいいか教えていただけませんか?」

神主は深く頷き、静かに語り始めた。「その霊を鎮めるためには、特別な儀式を行う必要があります。この儀式は、怨霊の未練を解放し、成仏させるためのものです」

神主は慎重に説明を続けた。「まず、これがお守りです。このお守りは、怨霊を鎮める力を持っています。儀式の際に必ず持っていなさい」

彼は二人にお守りを手渡した。美咲はお守りを受け取り、慎重に見つめた。「ありがとうございます。このお守りを使えば、怨霊を鎮めることができるのですね」

「そうです。ただし、儀式を正しく行うことが重要です。私がその方法をお教えしましょう」

神主は二人を儀式のための特別な部屋に案内した。そこには、古い巻物や神具が整然と並べられていた。神主は巻物を広げ、丁寧に説明を始めた。

「まず、儀式の場所を清めるために、このお香を焚きます。お香の煙は、邪悪なものを払う効果があります」

健一はお香の使い方をメモしながら聞いた。「なるほど。次に何をすればいいですか?」

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