雪の旋律に響く心 – 最終章

カイトはしばらくの沈黙の後、ゆっくりと口を開いた。「秀次、俺は正直、お前の気持ちにどう答えればいいのか分からない。音楽を通じてお前と繋がってきたことは本当に嬉しいし、感謝してる。でも、俺はまだ自分の気持ちを整理できていないんだ。」

その言葉に、秀次は少し肩を落としたが、すぐに笑顔を作り直した。「分かってます。急にこんなことを言ってごめんなさい。ただ、伝えたかったんです。」

カイトは秀次の真剣な表情を見て、胸の中で何かが引き裂かれるような感覚を覚えた。彼は自分がどうすべきかを必死に考えていたが、答えはまだ見つからない。「ありがとう、秀次。お前の気持ちはちゃんと受け取った。でも、少し時間をくれないか?俺も自分の中で整理しなきゃならないことがあるんだ。」

その言葉に、秀次は頷き、静かに部屋を出て行った。その背中を見送りながら、カイトは深い溜め息をついた。「俺はどうすればいいんだ…」と、彼は心の中で自問自答し続けた。

洋平はその一部始終を見届けた後、静かに立ち上がり、カイトの肩に手を置いた。「カイト、無理するな。お前はお前のペースでいいんだ。」洋平の優しい声がカイトの心に響いたが、彼の中で複雑に絡み合う感情が、さらに深くなっていくのを感じた。

カイトは洋平の言葉に感謝しながらも、二人の思いにどう答えるべきかを悩み続けたまま、その夜を過ごすことになった。

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