永遠の砂時計

日本の古代史とエジプト考古学を専門とする大学教授、松本陽一は、その深遠な知識で生徒たちから畏怖と敬意を持って見られていた。ある日、彼の研究室に見知らぬ古老の男が訪れる。謎めいた微笑みを浮かべながら男は、1枚の古代エジプトの未解読の文書を松本に渡した。

文書は褪せて黄ばみ、摩耗していたが、その上に記されている象形文字は鮮やかで、古代エジプトの風景を彷彿とさせた。松本は無言で文書を手に取り、熟考する。男は静かに去った。それ以降、その男を見た者はいない。

それから数日、松本はその文書に熱心に取り組んだ。彼の知識と経験は、解読を可能にする道筋を見つけるのに十分だった。そしてついに、彼はその文書の重要な内容を解き明かした。それは、伝説上の存在とされる「永遠の砂時計」の所在が記されたものだった。

この「永遠の砂時計」には伝説が存在する。それは、持ち主に永遠の命を与え、時の流れを司るとされていた。そして、その砂時計は最後のファラオが亡くなるときに、彼の墓に一緒に封じ込められたとされていた。

多くの人々はこれを伝説や神話として受け取っていたが、松本はそうは思わなかった。この未解読の文書と過去の研究によって、彼はこの砂時計の存在を信じ、その場所を突き止めることを決意する。

松本は生徒たちを集め、彼らにこの未解読の文書とその解読結果について話し、ファラオの墓の探索を提案する。生徒たちの反応はさまざまだった。一部の生徒は興奮し、神秘的な冒険のチャンスに胸を躍らせた。一方、他の生徒は困惑し、また恐れる者もいた。しかし、松本の説得により、彼らは全員参加することを承諾した。

こうして、松本教授率いる学生たちのチームは、危険と神秘に満ちた旅に出発することとなった。彼らが目指すのは、「永遠の砂時計」が眠るとされる古代エジプトの墓所。未知への探求と興奮、そして不安が交錯する中、その旅は始まった。