転生したら魔法が使える姫でした – 第3章

エリサ、ロラン、アリアはある晴れた午後、学院の図書館で研究をしていた。広大な蔵書の中で、エリサがふと手に取った一冊の古びた本が、彼女たちの運命を大きく変えることになるとは、その時はまだ誰も知らなかった。

「見て、このマーク。王国創設のシンボルと同じだわ!」エリサが指摘すると、ロランが興味深げに本を覗き込んだ。「これは貴重な資料だね。どうやら古代の魔法について書かれているみたいだ。」

アリアも加わり、三人でその書物を解読し始めた。書かれていたのは、王国の創設と密接に関連する強力な魔法についての説明であり、それを現代に復活させる方法が記されていた。

「これを試す価値はあると思うけど、リスクも考えないとね。」ロランが慎重に意見を述べると、エリサは決断した。

「わかってる。でも、この力が何をもたらすか知る唯一の方法は、実際に試してみることよ。」

翌日、彼らは学院の裏庭に集まり、書物に従って魔法の儀式を試みた。エリサが儀式の呪文を唱えると、地面が震え、空気が張り詰め、一瞬の静寂の後、彼らの周囲に輝く光が現れた。

「すごい…!本当に成功した!」アリアが驚きの声を上げたが、その成功は長くは続かなかった。突如として、エリサの身体が奇妙に光り始め、彼女はその場に倒れこんでしまった。

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