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音楽祭の準備
アキラ、リーナ、ルーク、シェリー、そしてウィンの5人は王都に戻り、音楽祭の準備を始めた。彼らの目標は、王都近郊の広場で、メロディア全土から多様な音楽を集め、伝統と現代の融合をテーマにした壮大な音楽祭を開催することだった。
「まずは、ステージの設計から取り掛かろう」と、アキラが切り出した。
広場の地図を広げたアキラは、日本でのプロデュース経験を元に、観客と演者の双方が楽しめる革新的な舞台プランを練り上げていく。舞台は円形に配置し、観客たちがどこからでもステージを見られるようにした。また、精霊たちのパフォーマンスを最大限に生かすため、夜には光と音の共鳴が楽しめる照明装置の設置も考慮された。
「精霊たちを巻き込む照明演出を加えれば、さらに幻想的な舞台になる」とアキラが説明すると、ウィンがうなずいた。「私の魔法で精霊たちが光るようにすれば、きっと素晴らしいステージになるわ」