「そうね…。特に大きな問題は報告されていないけど、もしかしたらシステムのどこかに微細な不具合があるのかもしれないわ。今日の点検でその辺も詳しく見てみましょう」と、マヤは答えた。
メンテナンスセンターに到着した二人は、作業服に着替え、今日の点検に必要な道具を準備した。センター内は最新の技術で整備されており、必要な機器や部品が整然と並んでいる。彼らは各々の作業を分担し、効率よく点検を進めるための計画を立てた。
「まずは、メインエネルギープラントから始めよう。そこが都市の心臓部だから、何か問題があればすぐにわかるはずだ」と、リオが提案した。
「了解。じゃあ、私はシステムのモニタリングを担当するわ。リオはフィールドのチェックをお願い」と、マヤはリオに指示を出した。
二人はそれぞれの役割を果たしながら、エコー・シティのエネルギーシステムを細かく点検していった。マヤはコンピュータ端末を使ってシステムの状態を監視し、異常がないかを確認した。一方、リオは現場を巡り、物理的なチェックを行った。
「マヤ、ちょっと来てくれないか？ここで少し異常なデータを検出したんだ」と、リオが通信端末越しに呼びかけた。
マヤはすぐに現場に向かい、リオが指示した場所を確認した。彼らは異常なエネルギー消費の原因を突き止めるために、さらに詳しい調査を始めた。マヤは手持ちのツールを使って配線や機器をチェックし、リオも各部を念入りに調べた。
