——あの夜。
発電施設を襲撃し、仲間を導いた。
だが情報は罠で、機械兵に囲まれ、仲間も民間人も巻き込まれた。
瓦礫の中で、血に濡れた少年の手から落ちた羅針盤。
針は震え、北を指さなかった。
「……それでも、進むしかねえ」
そう吐き捨てた自分の声。
だが本当は、進む資格などないと思っていた。
あの夜の罪が、ずっと背中を縛りつけていた。
「神谷烈司。器は最短路を歩く。迷いは不要」
オルフェウスが命令する。
烈司の足がまた前へと動く。
白銀の直線は終わりなき一本道。
だが、ふと耳に届いた。
コン、コンコン、コン。
机を叩くリズム。
遥斗と真白が刻む“星屑ワルツ”。
「……っ」
烈司の胸が鳴った。
ドン。
心拍が乱れた。


















