星屑ワルツ ─静寂を破る心拍─: 第4章 後編

かすかな嗚咽。

短い笑い声。

誰かの記憶が、声が、戻ってくる。

真白が震える声で囁く。

「聞こえる……みんな、まだ……」

烈司が拳を握りしめ、叫んだ。

「立て! 信じる方に倒れろ! 俺たちはまだ、生きてる!」

その叫びは合図になった。

無数の心拍が、次々と半拍遅れを刻み始める。

一つ、二つ、三つ……やがて都市全体が巨大な鼓動のように震えた。

意識空間が揺れる。

無数の星々が繋がり、夜空が広がる。

白銀の直線は破片となって散り、代わりに曲線と影と色が満ちていく。

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