星の導き – 第1話

「病院だよ。気を失ってたから、慌てて運んだんだ。大丈夫か?」

直人は弱々しく頷いたが、その心の中には不安と混乱が渦巻いていた。

しばらくして、医師が部屋に入ってきた。彼の顔には重々しい表情が浮かんでいた。直人は医師の目を見つめながら、静かに待っていた。

「申し訳ございません、直人さん。診断の結果、あなたには…」

医師の言葉は、直人には痛烈な衝撃として襲ってきた。不治の病、そしてそれに伴う短い残りの時間。彼の中で、時間が止まったかのように感じられた。

部屋には静寂が広がり、雅也の息遣いと、直人の心臓の鼓動だけが聞こえてきた。

「これからの時間をどう過ごすか、それはあなた次第です。」医師はそう言い残し、部屋を後にした。

直人は窓の外を見つめ、夜空に輝く星々を眺めた。彼の発見した新しい星は、遥か彼方で輝き続けていた。それは彼の人生の新しい章の始まりを、静かに照らし出していた。

彼の目から、一筋の涙が零れ落ちた。それは新しい発見の喜びと、自らの運命への哀しみが混ざり合った涙だった。

この夜は、彼にとって新しい発見と、それと同時に訪れる終わりの始まりとなった。

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