星の導き – 第1話

夜空の涙と終わりの始まり

寂静な夜、天文台の巨大な望遠鏡を通して空を観測していた直人は、胸の高鳴りを感じながら未知の星を発見する。その星は他の星たちとは一線を画しており、輝きを増して夜空に輝いていた。彼の目の中には、新しい発見の興奮とともに星の美しさが映し出されていた。

「これは…新しい星だ…」直人は声を震わせながら独り言をつぶやく。

時間の流れを忘れ、彼はその新しい星の観測に夢中になっていた。星の位置、輝き、動き…全てを詳細にノートに記録していく。その新しい星の存在は、彼にとって未知の領域への挑戦となり、興奮は最高潮に達した。

しかし、その興奮の裏で、彼の体調は徐々に悪化していった。望遠鏡を覗きながらも、突如としてめまいが襲ってきた。彼の体は重くなり、目の前が真っ白になる。

天文台の冷たい床に倒れ込んでしまった直人の耳に、遠くから響く警報の音が鳴り響いた。それに気づいた天文台の同僚が駆けつけ、彼の意識が朦朧とする中、緊急車両のサイレンの音が高まっていった。

直人は次第に意識を取り戻し、白い天井と、自分の身体を覆っている青白いシーツを認識する。彼は病院のベッドに横たわっていた。

部屋の隅には、直人の親友であり、同じ天文学者である雅也が、深刻な表情で待っていた。

「雅也… ここは…?」