前編 後編
銃声が響いた。
しかし、レオンとアリスには当たらなかった。
それは、別の方向から飛んできた銃弾が、男の銃を弾き飛ばしたからだった。
「何だ!?」
男は驚いて振り返った。
そこには、もう一人の男が立っていた。
彼は、カーキ色の服を着て、帽子を被っていた。
彼は、レオンとアリスに向かって笑った。
「やあ、君たち。大丈夫か?」
彼は言った。
「あなたは…?」
レオンは尋ねた。
「私は、君たちの味方だよ。私の名前は、ジャック・スミス。君たちの祖父とは古い友人だったんだ」
彼は自己紹介した。
「祖父と…?」
レオンは驚いた。
「そうだよ。私も冒険家だったんだ。君たちの祖父と一緒に、この地図を探したこともあるんだよ」
彼は言った。
「本当か?」
アリスが疑問に思った。
「本当さ。証拠に、これを見てくれ」
彼は言って、ポケットから写真を取り出した。
それは、若い頃のレオンの祖父とジャックが一緒に写っている写真だった。
「これは…」
レオンは感動した。
「これは、私たちが初めてこの地図を見つけた時の写真だよ。その時は、まだブラック・ロータスの存在も知らなかったんだ」
ジャックは懐かしそうに言った。
「ブラック・ロータス…」
レオンはその名前を呟いた。
「そうだ。彼らは、私たちが想像もつかないほどの悪党だよ。彼らは、古代文明の秘密を利用して、世界を支配しようとしているんだ」
ジャックは言った。
「世界を支配…?」
アリスが驚いた。
「そうだ。君たちは知らないかもしれないが、この古代文明には、人類の歴史を変えるほどの驚異的な技術があるんだ。それを手に入れれば、どんなことでもできるんだよ」
ジャックは説明した。
「どんな技術なんだ?」
レオンが興味を示した。
「それは…まあ、今は言えないけどね。でも、信じてくれ。それを悪用すれば、世界中が大変なことになるんだよ」
ジャックは言った。
「それを阻止するのが、私たちの使命なんだ」
彼は言って、ブラック・ロータスの男に向かって銃を構えた。
「お前らには、この地図や鍵や秘密を渡すわけにはいかないんだよ」
彼は言った。
「ふん!お前らなど、私たちに敵わない!私たちは、世界中にメンバーを持っている!お前らを追い詰めるまで、諦めない!」
ブラック・ロータスの男は言った。
「そうか?それは残念だね。でも、私たちも負けないよ。私たちは、正義の味方だからね」
ジャックは言った。
「正義の味方…?」
レオンとアリスが疑問に思った。
「そうだよ。私たちは、古代文明の秘密を守るために、結成された組織なんだ。その名は、ホワイト・ロータスだよ」
ジャックは明かした。