星空の図書館 – 第3章:砂漠の星

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アルファリアからの情報を元に、オリオン号は次の目的地、砂漠の星「ゼフィラ」へと航行を開始した。ゼフィラは遥か銀河の果てに位置する孤独な星で、一面が黄金の砂で覆われていると言われていた。

「ゼフィラ…そこには鍵の守護者たちが住んでいるらしいな。」と、レオが船の窓から星空を眺めながらつぶやいた。

ルーシーは彼の隣に立ち、「祖父もかつてゼフィラを訪れたことがある。彼の日記には、その試練の厳しさや守護者たちの誇り高さが書かれていた。」と語った。

数日後、オリオン号はゼフィラの軌道に到着。星の表面は強烈な日差しと、風に舞い上がる砂塵で覆われていた。降下艇で星の表面に向かうルーシーたちの体には、特殊なスーツを纏っていた。このスーツは、砂漠の過酷な環境から彼らを守るためのものだった。

ゼフィラの地表に足を踏み入れたルーシーたちは、まずは鍵の守護者たちの住むとされる村を目指した。しかし、砂漠は彼らに厳しい試練を与える。時折吹き荒れる砂嵐や、極度の乾燥、そして夜には急激な気温の低下。これらの困難を乗り越えながら、彼らは目的地へと進んでいった。