モンスターストーン – 第2章: 第5話

数日後、訓練場での対決の場が設けられた。隊員たちは興味津々にその様子を見守っていた。信也と慶太郎は向かい合い、緊張した空気が流れる。

「準備はいいか、慶太郎?」信也が問いかける。

「はい、いつでもいいです。」慶太郎は深呼吸をし、体の中でアウルムの力を感じながら答えた。

「では、始め!」信也が合図をかけると同時に、慶太郎はアウルムの力を引き出し、素早く動き出した。彼の手から金色の光が放たれ、信也に向かって飛ぶ。しかし、信也は冷静にその攻撃をかわし、反撃の構えを取る。

「速いな…だが、まだ力の制御が甘い。」信也はすかさず攻撃に転じ、慶太郎に向けて一撃を繰り出す。慶太郎はその攻撃を受け流しながら、再びアウルムの力を集中させる。

「もっと集中するのだ、慶太郎。力を無駄にせず、一点に集めよ。」アウルムの声が彼の内側で響く。

慶太郎はその助言に従い、今度はエネルギーを一点に集中させて放った。信也は一瞬の間にそれを感じ取り、避けようとするが、慶太郎の攻撃は彼の防御を突き破った。

「やった…!」慶太郎は喜びを感じるが、その瞬間、反動の重さが再び体を襲う。彼は膝をつきそうになるが、必死で耐えた。

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