「私が長年研究していたのは、隕石のエネルギーを封じ込めるための方法だ。」天野博士は説明を始めた。「隕石のエネルギーは極めて不安定で、特定の条件下でのみ制御可能だと考えられる。私はそのための装置のプロトタイプを作ったのだが、完成には至っていない。」
「その装置を見せてもらえますか？」慶太郎が頼んだ。
天野博士は頷き、研究所の奥に進んで、古びた機器の中から一つの装置を取り出した。それは小型のポータブル機器で、複数のパーツが組み合わされている。「これが私の開発したプロトタイプだ。隕石のエネルギーを封じ込めるためのものだが、まだ完全に動作するかは不明だ。」
「これを使えば、敵の隕石の力を封じ込めることができるかもしれませんね。」信也が装置を手に取り、慎重に観察した。
「その通りだ。しかし、装置の性能を試すためには、実際に隕石のエネルギーを扱う必要がある。」天野博士は言った。「もし君たちが本気でこの戦いに勝つつもりなら、この装置のテストを行わねばならない。」
「もちろん、やってみます。」慶太郎は力強く答えた。「僕たちにできることは何でもする。」
部隊は天野博士の装置を使った訓練を開始した。慶太郎とアウルムは、新しい技術を使って隕石のエネルギーを封じ込める方法を模索し始めた。しかし、装置を初めて試すと、いくつかの問題が発生した。エネルギーの封じ込めが不完全で、装置がオーバーヒートし始めたのだ。
「まずい、装置が暴走している！」スラが叫ぶ。
「慌てるな、何か対策を考えるんだ！」信也が指示を出す。
