海の都のプリンセス:アクアリアの秘密 – 第5章

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秘密の魔法

セリア、ローザン、リリィの三人は、古代の遺跡から逃れた後、次なる手がかりを求めて旅を続けた。その中で、彼らは伝説の魔法師・ネプチューンに関する話を耳にした。ネプチューンは、かつてアクアリアの危機を救ったと言われる強大な魔法師で、彼の力や知識は今も多くの人々に伝えられている。

リリィは特に興味を示し、”セリア、私が以前読んだ書物によれば、ネプチューンは特別な魔法を使って、夢の中に隠れ家を作り上げたと言われています。彼と対話するためには、その夢の世界へと足を踏み入れる必要があるの。”

セリアは驚きの表情を浮かべた。”夢の中…?それはどういうこと?”

ローザンも疑問に思いながら、”実際に、夢の中に入る方法があるのか?”

リリィは頷き、”実は、私が学んだ魔法の中に、夢の中に入るための特別な儀式があるの。しかし、その儀式は非常に難しく、成功するためには強い意志や心の準備が必要だと言われています。”

セリアは深く息を吸い込み、”アクアリアを救うため、どんな困難も乗り越える覚悟があります。ネプチューンに会って、彼の知識を得ることが、私たちの使命を達成する鍵となるのなら、私はその挑戦を受けます。”

リリィはセリアの決意を感じ取り、”わかった。では、夢の中に入る儀式を行いましょう。この儀式は、満月の夜に行うと成功率が高まると言われています。幸い、今夜は満月。最適なタイミングです。”

その夜、三人は森の中の小高い丘に集まった。リリィは儀式のための準備を始め、特別な香を焚いたり、魔法の円を描いたりした。セリアは円の中心に座り、リリィの指示に従い、深く呼吸をし、心を落ち着けた。

リリィは祈りのような呪文を唱え始め、その言葉に合わせて、ローザンも円の外から力を送った。セリアは徐々に意識が遠のき、やがて彼女の身体は軽くなり、彼女は夢の世界へと飛び込んでいった。