竜の笛と消えた王都 – 第7章

エリオットは、竜たちとの対話を開始するため、セラフィナとともに、竜たちが住む聖地へと向かった。彼は竜たちに対し、人間界の願いと、笛を用いて両界の和解を望む意志を伝えた。竜たちもまた、エリオットの誠実さと決意を感じ取り、彼と人間界に対して新たな信頼を寄せるようになった。

竜たちとの新たな約束は、単に王都の安全を守るというものに留まらず、竜と人間が共に繁栄する未来を築くための基盤となることをエリオットは望んでいた。彼は、竜たちの知恵を人間界にもたらし、人間の技術と竜たちの力が調和することで、より豊かな世界を作り出すことを提案した。竜たちもこれに応じ、長い間の隔たりを乗り越え、共に新しい歴史を紡ぐことに同意した。

この重要な瞬間に、エリオットはただの一個人から、世界の運命を左右するキーパーソンへと変貌を遂げていた。彼と仲間たちの勇気ある行動は、王都ラゼルはもちろん、世界中のすべての人々に影響を及ぼし、新たな希望と可能性の光をもたらしたのである。エリオットは、竜と人間との新たな約束を胸に、王都ラゼルと共に、新しい時代への扉を開く鍵を握っていた。

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