祭壇の惨劇を目撃した後、昭二の心には恐怖が芽生え、同時に新たな好奇心が湧き上がりました。彼は自らが引き受けた家の中には、闇に包まれた真実が隠されていることを悟りました。その真実を暴くことで、彼は一族全員が失踪した謎を解くことができると確信しました。
だからこそ、彼はその恐怖を克服し、地下室にある祭壇を詳しく調査することにしました。彼は慎重に骨を調査し、それらが人間のものであることを確認しました。その瞬間、彼はまるで背後から何かに見つめられているかのような感覚に襲われましたが、それでも調査を続けました。彼は祭壇の周りに散らばる物品や記録を調べ、これらの物が一族が何を行っていたのかを理解する手がかりになることを期待しました。
その結果、彼が見つけたのは一族の罪の証拠でした。一族は、なぜか地元の人々から子供を連れ去り、それを祭壇で奉げる儀式を行っていたのです。その事実は、昭二を震撼させ、同時にその家に秘められた怨念の深さを理解させました。
この恐ろしい発見の後、昭二は家で奇妙な現象が頻発するようになりました。昼夜を問わず、家の中からは子供の笑い声が聞こえ、時には子供の足音が響き渡り、さらには祭壇のある地下室からは子供たちの泣き声まで響いてきました。
この超自然的な現象が増えるたびに、昭二は自分がこの家の怨念に対抗することの難しさを痛感しました。彼はこの家に留まり続けることで、自らを危険にさらしていることを自覚しました。しかし、彼はこの家の秘密を全て暴き、失踪した一族と、彼らが連れ去った子供たちの霊を安らげることに固執しました。
それゆえ、昭二は地元の神社に向かい、神主に相談を持ちかけることにしました。彼は神主に一族の罪と家に起こる超自然的な現象について語り、何か対策を講じる助けを求めました。神主は彼の話を静かに聞き、思いを馳せると、昭二に祓いの方法を教えてくれることを約束しました。しかし、その方法は危険であり、怨念が昭二に対する攻撃を強める可能性があることも同時に警告しました。
神主の言葉に心中で恐怖を感じながらも、昭二は勇気を奮い立たせ、自らが選んだ道を進むことを決心しました。そして、彼はこの怨念の回廊に再び足を踏み入れることになります。
前編 後編
