深海の叫び – 第5章:真実への海底降下 後編

ローレンスは再び、映像に浮かぶ象形文字と祭壇の奥に目を輝かせ、「この場所に封じ込められた力は、単なる自然現象を遥かに超えるものです。ここでは、かつて何らかの神聖な儀式が行われ、封印された力がまさに解放されようとしている。もし我々が、この狂気と儀式のリズムを完全に捉えられれば、過去の秘密と未来の真実が交錯する瞬間に立ち会うことになるでしょう」と情熱的に主張した。

中村は、「皆さん、ここで感じる恐怖や不安は、ただの偶然ではありません。我々自身の内面にも影響を及ぼし、この環境に順応するための試練となっている。冷静さを保ち、各自の状態を常に確認してください。私たちは、互いに支え合い、この探査ミッションを必ず成功に導くのです」と、隊員全体に激励を与えるとともに、深い決意を示した。

斎藤は、データ入力を手際よく行いながら、「この探査ミッションこそが、人類史における転換点になる。全員が今日ここで得るすべての情報は、未来に向けた大いなる鍵となる。今後、より詳細な分析と対策が求められる。この遺跡の核心は、我々にとって未知なる力との最終決戦の舞台となるに違いない」と、語調を高めながらも冷静に進行状況を確認した。

艦載ドローンは、深海底のさらなる広間へと進み、そこに広がる神殿のような空間と、複雑に交差する石造りの通路、そして無数の象形文字を記録し続けた。映像は、次第に劇的な光と影のコントラストを見せ、隊員たちは言葉を失いながら、その壮大な光景に圧倒されていった。

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