戦いの始まり
健太たちのチームは、ついにウィンターカップの舞台に立つこととなった。全国各地から集まった強豪チームが一堂に会するこの大会は、まさに頂点を目指す者たちの激戦場だった。大会会場の巨大なアリーナに足を踏み入れた瞬間、健太はその壮大さに圧倒されつつも、心の中で闘志を燃やしていた。
「みんな、ここが俺たちの戦いの舞台だ。絶対に勝とう!」健太が力強く声をかけると、チームメイトたちは一斉に頷いた。
ウィンターカップの初戦、対戦相手は昨年のベスト4に入った名門校だった。試合が始まると、相手チームはその実力をいかんなく発揮し、激しいプレッシャーをかけてきた。健太たちはその速さと強さに翻弄され、序盤は劣勢を強いられた。
「ディフェンスをしっかり!集中しろ!」田中が必死に声を張り上げるが、相手の巧みなパスワークに追いつけない場面が続いた。
ハーフタイムに入り、ベンチに戻った健太たちは疲れきった表情を浮かべていた。「思った以上に厳しいな…」石井が息を切らしながら呟く。