リアが全ての色の絵の具を集め終わると、彼女の心には新たな疑問が湧き上がった。「これらの絵の具で町の色を取り戻すには、どうすればいいのだろうか?」祖父の昔話によれば、伝説の「魔法の絵筆」がその答えを持っているとされていた。
地図を頼りに、リアは古い神殿を目指して進んだ。神殿は高い山の頂にあり、その門には古代の象徴や紋様が刻まれていた。中に入ると、壁画や彫像が神秘的な光を放っていた。リアは神殿の中を進むうちに、大きな扉を見つけた。扉には、赤、青、緑、黄色の四つの穴があり、彼女の持っている絵の具の瓶がぴったりと収まるようになっていた。
リアは瓶をその穴に差し込むと、扉がゆっくりと開いた。その奥には、輝く金の絵筆が浮かんでいた。それが伝説の「魔法の絵筆」だった。絵筆はリアの手に自然と収まり、彼女の手には温かな力が流れ込んできた。
絵筆を手にしたリアは、絵筆の力と、これまで集めた絵の具の力を組み合わせることで、町に色を取り戻すことができることを理解した。彼女は心からの感謝とともに神殿を後にし、町へと帰る準備を始めた。リアは希望に満ちた心で、町の人々と再会する日を楽しみにしていた。