美穂とカエデは迷宮の最深部での試練を乗り越え、神秘的な力を持つアイテムを手に入れた。そのアイテムは、神獣の力を増幅させる「神獣の絆の石」と名付けられていた。この石を身につけると、神獣使いの能力が大幅に強化されるという。
ルナヴィアの町に戻った二人は、町の広場で行われているクエストボードに目を向けた。このボードには、町の住民や近隣の村からの依頼が書かれており、冒険者たちがそれを受けて報酬を得るシステムとなっていた。
美穂は、自分の新しい力を試すために、クエストボードからいくつかの依頼を選び出した。その中でも、特に注目したのは「森の中に現れた不思議な魔物を退治してほしい」という依頼だった。この依頼の報酬は非常に高く、多くの冒険者たちも興味を示していた。
「これに挑戦するのはどうかな、カエデ？」美穂は意気込むように言った。
カエデは軽く羽ばたいて合意の意を示した。そうして、二人は森の中に入っていった。
森は深く、どこまでも続く木々の間には魔法のような輝きが漂っていた。美穂とカエデは、魔物の気配を感じながら進んでいった。
途中、彼らは森の中に住むエルフの集落を発見した。エルフたちは彼らに警戒の目を向けながらも、美穂たちの目的を知ると協力を申し出てきた。
「この森に住む魔物たちは、私たちエルフと共存してきました。しかし、最近現れたその魔物は、他の魔物たちを追い出してしまい、森のバランスが崩れています。」エルフのリーダー、ティリアンは語った。